個別アンテナによってテレビ電波を受信するのではなく、共通のアンテナでテレビ電波を受信し、有線ケーブルによって多数の家庭に放送を送る施設のことを、共同受信施設、共同受信設備、共聴施設などと呼びます。
共同受信施設のシステムは、受信アンテナ、増幅器(アンプ)、分岐器、分配器、保安器、同軸ケーブルなどで構成されます。
①受信アンテナ
安定して良好な受信ができる建物の屋上などに共同受信用の高性能アンテナを設置しています
②受信増幅器
アンテナで受信したテレビ電波を共同受信施設へ送るために、増幅、調整、変換、混合する機器
③幹線増幅器(幹線アンプ)
受信アンテナから加入者の建物までの間にあるケーブルや分岐・分配器などにより損失するテレビ信号を補償する機器
④電源供給器
受信増幅器や幹線増幅器に電源を供給する機器
⑤タップオフ
電柱間に敷設しているケーブルから加入者の建物へ引込する電波を分岐するための機器
⑥保安器
落雷による異常電圧で宅内受信機器(テレビ受信機など)が被害を受けないようにする機器
この保安器が管理責任分界点になります
※管理責任分界点とは、故障等が発生した場合に、加入者と「KCV」のどちらの費用で修理するか等の責任を決めるための設備の境界点のことです。
⑦宅内ブースター
テレビ信号を増幅する機器で、テレビの台数が多い建物に設置されています。
※KCVでは一部の地域で地上デジタル放送を周波数変換パススルー方式(ミッドバンド帯域)にて送っていますので、UHFブースターではなく、広帯域用(CATV)ブースターの設置をお願いします。
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